2017年6月7日水曜日

これから注目される仕事はこれ!?日本でカジノが始まる前に「ディーラー」になる方法



■どうやらカジノが日本で始まるらしい

 ラスベガスやマカオ、そしてシンガポール。世界中の多くの観光地にカジノがあるけれど、日本にはまだない。

【写真】これから注目される仕事はこれ!?日本でカジノが始まる前に「ディーラー」になる方法

 しかし、2016年12月15日にIR推進法案が可決した。もちろん、ギャンブル依存症や治安対策など、越えるべき問題はあるけれど、日本にも本格的なカジノ時代が到来しようとしている。

■カジノができるとどうなるの?

 IRとはIntegrated Resortの略で、統合型リゾートを意味する。ホテルやショッピングモール、劇場やスポーツ施設、レストランなどを展開し、そこにカジノを設置しようというものだ。

 大阪府の調査によると、2024年にシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ(約16ha)規模で開業をした場合、年間集客は約1300万人、そのうち外国人旅行者が約400万人訪れると試算する。2030年にさらなる付帯施設を追加して開業すると、集客数は2200万人、外国人旅行者は約700万人にのぼると推定する。

 経済効果としては、前者だと毎年3000億円の生産増加と3万2000人の雇用を創出、後者では毎年6400億円の生産増加と7万人の雇用増加が見込まれているという。

 税収はそれぞれ、600億円、1200億円とされていて、行政の注目するところである(大阪府/平成28年度 統合型リゾート立地による影響調査 調査報告書より)。

 もちろん、開業までの施設建設にも莫大な投資がなされるため、IRが注視されるのだ。

 雇用者増加の中には当然、カジノのディーラーも含まれる。たとえば、マカオのディーラーは公務員の年収の1.5倍ほどだという。また、ディーラーは8時間勤務の三交代制と明確になっていることも魅力だ。しかも、ディーラーからスーパーバイザーやピットマネージャーに出世し、カジノの経営に携わることも可能だという。

 シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズと同等規模の約500台のゲームテーブルを設置するカジノが造られた場合、各テーブルに4人のディーラーが必要なので、最低でも2000人のディーラーが必要になるという。また、ディーラーはシニアや身体障害者も、実力さえあれば働くことができ、性別ももちろん関係ない。雇用の拡大が期待できるというのである。

■日本最初のディーラー養成機関「日本カジノスクール」とは?

 では、どうやったらディーラーになれるのだろうか? 実は日本にもカジノのディーラーを養成する機関があるのだ。その中で、日本最初の機関「日本カジノスクール」を取材した。

 同校は2004年に創立され、13年の歴史を誇る。大岩根 成悦校長によると、当時の東京は石原都知事の時代で、東京にカジノができる機運が高まっていたという。それに先駆けて同校を開校したが、国政で政権交代がおきるなど、カジノ合法化が実現されなかった。

 そんな逆風の中、同校は確実に実績を作り、2004年12月にテニアン・ダイナスティ・ホテル&カジノでインターン制度を開始、2005年4月に日本カジノディーラーズ協会の第一号認定校となり、2007年7月には韓国国営「7LUCKカジノ」と交換留学制度を開始、2016年10月にカナダワーキングホリデー カジノ就労プログラムを開始するなど、卒業生が国際舞台で活躍できる環境を着々と整えてきた。

 さらに、2016年末のIR推進法案可決により、日本でもカジノ時代が到来する可能性が高まってきた。同時に同校への受講希望者が増加しているという。

■どんな授業? 料金はいくらくらい?

 では、実際の授業の様子をご紹介していこう。授業は大きく、技能と座学に分かれる。

 技能で学べるのは4種類のゲームだ。まずはルーレットから。

 ルーレットをディーラーが回し、球が落ちた場所の数字、色で勝敗をつけるゲームは、瞬時に何百枚という配当金額を算出して客に差し出すなど、高い計算力も求められる。こちらは2時間半の授業で合計17回行われる。

 次に、ブラックジャック。

 カードを組み合わせて21に近づけることで勝敗を決するゲーム。ルールを基礎から学びながら、インシュランス(保険)、スプリットなど多様なオプションへの正確な対応を習得。こちらは14回の講義となる。

 続いて、ミニバカラ。

 プレイヤーとバンカーそれぞれ、カードの数字を9に近くなるよう勝負し、客はプレイヤーとバンカーのどちらが勝つか、もしくは引き分けるかを予測してベット(賭ける)するゲーム。手数料の計算や英語でのコールなども習得する。全13講義。

 最後にポーカー(テキサスホールデム)。

 世界で最も人気の高いテキサスホールデムスタイルは、最初に各自に配られた2枚のカード(ホールカードという)、プレイヤー全員が使用できる5枚のカード(コミュニティカードという)の計7枚のうち、5枚のカードでできる役を競い合うもの。基礎から学び始め、各種大会でも通用する技能を身につける。こちらはエキスパートコースのみの講義となり、10回受講する。

 座学はカジノ文化、カジノ英会話、カジノホスピタリティ(接客接遇)を学んでいく。カジノホスピタリティが150分の授業で4講義、残りは70分の授業で7講義となる。

 授業の様子を拝見したところ、技能では実際のカジノと同じ設備で行うこともあってか、本物そのもの。受講者も熱が入るようで、各テーブルから歓声とため息が聞こえてきて活気に満ちあふれていた。ディーラー役と客役を交代しながら受講者みなが楽しそうに学んでいる姿が印象的だった。

 このような技能と知識を習得するのだが、コースは「短期集中3カ月コース」「6カ月コース」「1年コース」の3種類がメインとなる。

 6カ月コースには週3日、週5日の受講タイプ、1年コースは週2日、週1日の受講タイプがあるので、それぞれのスケジュールに合わせて受講する。

 そのほか、オーダーメイドコースや海外短期留学コース、一科目から学べる選択コースも用意されている。

 授業料は短期集中3カ月コースの場合、入学金や教材費を含めて51万8800円(税込)、6カ月コースで64万800円(スタンダードクラス・税込)、1年コースで65万1800円(同)となっている。

■学校を卒業したらどうなるの?

 ディーラーの技能を学び、国内のホテルイベントやアミューズメントカジノのほか、世界で活躍する同校の卒業生も多数いる。今年の3月末に行われた26回目の卒業式ではシンガポールの大型カジノに就職が内定している人たちも多数おり、それぞれが活躍の場を求め旅立った。

 佐藤 大介さんは、2007年、日本カジノスクール総合6ヵ月コースに入学。卒業後、2008年からテニアン島にあるテニアンダイナスティホテル&カジノでディーラー経験を積み、2012年には超豪華客船をいくつも保有するロイヤル・カリビアン・インターナショナルに採用され、外国船籍の豪華客船内カジノでディーラーを経たのち、スーパーバイザーとしてディーラー教育やカジノテーブルの管理も経験。2014年10月より、日本カジノスクール講師として後輩の指導にあたられている。

 もうひと方もご紹介したい。2015年12月に総合短期集中3カ月コースを卒業した大久保 那々羽さんだ。

 彼女は現在、日本を代表する豪華客船「飛鳥2」に乗船し、ディーラーとして活躍。ディーリング技術と共に、最高の接客を行うよう努めている。

 カジノを日本で行うに当たって、賛否両論あることを書いた。しかし、ディーラーとして学び、働く現場が活気に満ちているのは、まぎれもない事実だ。これからの日本のIR業界がどうなっていくのか? 本格的なカジノが始まるのか? 注目していきたい。


【2017年6月7日7時10分配信 みんなのお買い物ナビから抜粋】

0 件のコメント:

コメントを投稿